初心者向け🔰シンガポール最速攻略【名探偵コナン 紺青の拳エディション】
⚠️この記事は【劇場版 名探偵コナン 紺青の拳】の一部ネタバレを含む可能性があります。
物語の内容にはほぼ触れていませんが、ネタバレが心配な方は映画をご覧になってから読んで頂くと理解が深まるかと思います。
また、映画を鑑賞しない方でも問題なく読めるように構成しておりますので、興味がある方は読み進めて頂けると幸いです。
🇸🇬シンガポールの基本情報
正式名称: シンガポール共和国
首都:シンガポール(都市国家の為)
面積:約728平方キロメートル(東京23区より少し広いくらい)
人口:580万人(東京23区の半分くらい)
公用語:英語、中国語、マレー語(国語)、タミル語
通過:シンガポールドル
宗教:仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教など
シンガポール国内の移動に関して
基本的に東京とほとんど同じと考えてもらって良い。
電車(MRT)で大半の観光スポットには行くことができるので、移動は基本的に電車で問題ない。本数も多く、終電も遅い (0時頃)。
シンガポール動物園など一部電車だけでは辿り着けないスポットもあるので、そういった場合のみ、バスまたはタクシー/Grabの利用が必要となる。基本的にはGrabの方が安く済む事が多いが、他のアジアの国々のようなボッタクリはないのでタクシーの利用もOK。
タクシーの料金は東京の半額程度なので、時間効率重視ならGrabで次々目的地を回っていくというのもアリ。
シンガポールの歴史
マレー半島の先端に位置するシンガポールは、元々シンガプーラと呼ばれる土地。
シンガプーラは16世紀にジョホール王国(現マレーシア・ジョホール州)の一部になったものの、19世紀初頭には人口わずか150人程度の何も無い土地になっていた。
ところが、1816年イギリス東インド会社の書記官トーマス・ラッフルズが上陸した事でシンガプーラは大きく動き出す。
シンガプーラの地理的重要性に目をつけたラッフルズは、ジョホール王国の許可を取って都市化計画を推し進める。地名はこの時シンガポールへ改名された。
政策が功を奏し、僅か5年でシンガポールの人口は1万人を超える。ラッフルズの手腕により、シンガポールはジョホール王国から正式にイギリスの植民地として割譲された。
ちなみに、ラッフルズは探検家・植物研究家としての顔も持っており、密林に眠っていたボルブドゥール遺跡(インドネシア)や世界最大の花ラフレシアを発見している。(ラフレシアの名はラッフルズに由来)
イギリスの植民地として発展を続けたシンガポールは第二次世界大戦時中、一時的に日本の占領下に置かれた。
日本の敗戦後は再びイギリスの植民地に戻るも、戦後のイギリスにシンガポール国内の独立運動を抑え込む余力は残っておらず、ついに撤退。
一足先にイギリスから独立していたマラヤ連邦に、ボルネオ島のサバ州・サラワク州、そしてシンガポールが加わり、マレーシアが誕生した。
しかし、イギリス植民地時代に流入した中華系移民が大半を占めるシンガポール政党と、マレー系優遇政策を摂ろうとしていたマレーシア中央政府は対立。
最終的にはマレー系のデモ隊と中華系住民の間で衝突が起こり、死傷者を出した。
この事件がきっかけで、シンガポールは連邦から追放される形で都市国家として分離独立した。
シンガプーラと名付けられる更に昔の時代から長きに渡りマレー半島の一部として歴史を刻んできたシンガポール。
マレーシアからの分離は決して望んだ結果ではなく、シンガポール初代首相リー・クアンユーは国民に分離独立を伝える際に涙を流した。
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シンガポール最速攻略ガイド【名探偵コナン 紺青の拳エディション】
以下、【劇場版 名探偵コナン 紺青の拳】の聖地巡礼と併せて、シンガポールを楽しむためのスポットを紹介する。
意外にも映画の舞台になる事が少ないシンガポール。映画の一部で登場する事はあっても、シンガポール自体を舞台とした有名作品は少ない。
そんな中で大々的にシンガポールにフォーカスを当てた作品が2019年公開の【劇場版名探偵コナン 紺青の拳】だった。本作はシンガポール政府観光客の全面的な協力を得て制作されたこともあり、主要な観光スポットや有名レストランが複数登場する。
ここでは映画に登場した順番で聖地巡礼スポットを補足を加えながら紹介する。
①Marina Bay Sans (マリーナベイサンズ)
Marlion Parkから見たMarina Bay Sans
2011年に開業した統合型リゾート。
現在、マーライオンと並ぶシンガポールの象徴的存在となっている。
天空のプールとして有名なインフィニティプールにはマリーナベイサンズホテルの宿泊客のみ利用可能。有料にはなるが、インフィニティプールと同じくマリーナベイサンズ最上階に位置する展望デッキSans Sky Parkには宿泊客以外も入場できる。
Sans Sky Parkからの眺め
最寄駅はMarina Bay(マリーナベイ)ではなく、Bayfront(ベイフロント)。
駅からマリーナベイサンズのショッピングモールThe Shoppesは直結している。改札出て右の連絡通路を進むとGardens by the Bayへ。マリーナベイサンズホテルへは正面の通路から。
マリーナベイサンズのショッピングモールThe Shop
☆MBS Casino
Marina Bay Sans隣接のショッピングモールThe Shopsの施設内にあるカジノ。見学だけなら特に面倒な登録とかはなく入場できるので、カジノで遊ばないという人も興味があれば入ってみると良いだろう。バッグ等の荷物はカウンターで預ける必要有り。
⭐︎Spago
マリーナベイサンズ最上階インフィニティプールに隣接するレストラン。
こちらのレストランは宿泊客以外も利用可能な為、宿泊せずともインフィニティプールからの景色を眺める事はできる。紺青の拳の冒頭で登場。
⭐︎RISE
マリーナベイサンズホテルの1階にあるビュッフェスタイルのレストラン。とにかく一品一品のクオリティが高く、どれを取ってもハズレがない。
⭐︎Herix Bridge
おすすめ撮影スポット。
シンガポールらしい写真が撮れるので写真の為に行く価値あり。Marina Bay Sansから歩いてすぐ。
②Marlion Park (マーライオン公園)
シンガポールの象徴、マーライオンが立像するエリア。国内屈指の撮影スポット。
かつては世界三大がっかりと言われていたが、続々と建設された高層ビルの援護を受け、観光スポットとして恥じない姿になった。
対岸にはマリーナベイサンズが見える。
コナン一行の目撃情報有り。
マーライオンに背を向けるミニマーライオン
最寄駅はRaffles Place(ラッフルズプレイス)。駅からマーライオンまでのルートは少し分かりにくいので、事前に調べておくと安心。
③Raffles Hotel (ラッフルズホテル)
ラッフルズの名を冠するシンガポール最古のホテル。1887年開業。
第二次世界大戦時に日本軍陸軍将校の宿泊施設として使用された過去を持つ。
コナン一行も訪れている。
最寄駅はCity Hall。
☆Long Bar
ホテル内にあるLong Barは、シンガポール生まれのカクテルSingapore Slingが誕生したBarとして有名。
店内ではピーナッツの殻を床に捨てる風習がある。
夜遅くになると行列は避けられないので、なるべく早く行くのがお勧め。
大の酒好きとして知られる探偵、毛利小五郎の目撃情報有り。
Long Bar
殻は床に捨てるのがLong Bar式
④Indoor Stadium (インドアスタジアム)
シンガポールのイベント会場となるのが、インドアスタジアム。
観光スポットでは無いが、コンサート会場としても頻繁に利用される為、ライブ当日は国内外から多くのファンが駆けつける。
日本のトップアーティストもこの会場でコンサートを行う事が多い。
コナン一行の目撃情報有り。京極誠が出場する空手大会の会場として使用された。
最寄駅はStadium。
⑤Maxwell Food Center (マックスウェルフードセンター)
シンガポールで知らぬ者はいないほど有名なホーカーセンター。
ホーカーとは、多くの屋台が集まったフードコートで、ローカル料理が手頃な価格で楽しめる。シンガポールのホーカー文化はユネスコの無形文化遺産にも登録されている。
最寄駅はChinatown。Chinatownはシンガポール観光の拠点となるような駅で、どこへ行くにも便利。
☆天天海南鶏飯 (Tian Tian Hainanese Chicken Rice)
このホーカーセンター中でも特に人気なお店が「天天海南鶏飯」だ。シンガポールの国民的料理であるチキンライスの名店で、国内屈指の知名度を誇る。
園子・京極誠の目撃情報有り。
昼時のフードセンター
天天海南鶏飯のチキンライス
☆名探偵コナンの壁画
Chinatownには「劇場版名探偵コナン 紺青の拳」の上映を記念して描かれた壁画がある。コナン好きは押さえておきたいところ。
⑥Ya Kun Kaya Toast 本店 (ヤクンカヤトースト)
Ya Kun Kaya Toast 本店
チキンライス同様、シンガポールの国民食であるカヤトースト。
数多くのカヤトーストがある中で特に有名なのが、国内外に多くの店舗を構えるヤクンカヤトースト。
本店は、時間帯によっては結構並ぶ可能性がある為、開店時間に到着しておくと時間の節約になる。
コナン・蘭・新一(仮)の目撃情報有り。
最寄駅はTelok Ayer。
⑦ Fountain of Wealth(富の泉)
Fountain of Wealth
風水に基づいて設計された世界最大の噴水。豊かさと繁栄を象徴するとともに、幸運を引き寄せるスポットとして知られる。Suntec City Mallの敷地内にある。
周辺で、コナン・新一(仮)の目撃情報有り。
⑧ Gardens by the Bay(ガーデンズバイザベイ)
マリーナベイサンズの徒歩圏内に位置する近代的な植物園。自然と未来的な都市デザインが融合したシンガポール屈指の観光スポット。
ガーデンズバイザベイは2014年開業と歴史は浅いが、今やシンガポール観光に欠かせない存在となっている。
フラワードーム、クラウドフォレスト、スーパーツリーが人気。
最寄駅はBayfront駅と、新設のGardens by the Bay駅。
紺青の拳では、物語の終盤にスポットを浴びる。
Super Tree
Cloud Forest
Flower Dome
☆Marina Barrage (マリーナバラージ)
水資源に乏しいシンガポールの水不足を解消すべく建設された人工貯水池。施設の屋上広場からはMarina Bay SansとGardens by the Bayを一望できる。撮影スポットとしてオススメ。
Marina Barrageからの景色
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以上、劇場版 名探偵コナン 紺青の拳の聖地巡礼スポットを紹介した。
以下、作中に登場しなかった有名スポットや個人的なオススメスポットをいくつか紹介する。
⭐︎Jewel
チャンギ国際空港にあるショッピングモール。
コロナ禍に完成した人工滝は今やチャンギ国際空港の象徴であり、多くの観光客にとってシンガポールで最初の(あるいは最後の)観光地となっている。
Jewelのポケモンセンターではシンガポール店限定グッズが購入できるのでお土産にどうぞ。
シンガポール店限定のパイロットピカチュウ
⭐︎Raffles Landing Site (ラッフルズ上陸の地)
トーマス・ラッフルズの像
トーマス・ラッフルズが上陸したとされるスポット。Boat Quayというエリア。
マーライオンの背後に見えるビル群の裏側にあたるエリア。
金融ビルを見つめるラッフルズ。
夜の飲み屋街ボートキー、クラークキーなどがあるのもこの近辺。
最寄駅はラッフルズプレイス、ラッフルズ像があるボートキーに行くのもこの駅から。
⭐︎Arab Street (アラブストリート) と Littele India (リトルインディア)
Arab Street
シンガポールの人口の大半は中華系だが、人口の2割以上はマレー系とインド系。
文化の違うエリアに足を踏み入れることで、もしかしたら何か発見があるかもしれない。
マレー系エリアはイスラム教、インド系エリアはヒンドゥー教の影響を大きく受けている。
⭐︎Night Safari (ナイトサファリ)
ナイトサファリ入り口
シンガポールでは、マリーナベイサンズを初め、多くの人気スポットが2010年以降に誕生している。
そんな中、30年以上の歴史を誇る名物アトラクションがナイトサファリ。
「世界に一つだけの夜だけ開園するサファリパーク」として1980年に開業した。
トラムに乗って園内をぐるっと回ってから、徒歩で回るのが基本の動き方。
入口付近で披露されるファイヤーダンスも人気。
同エリアにシンガポール動物園、リバーサファリなど日中の動物園もあるので、動物好きなら日程と相談しながらそれらにも足を運んでみると良いかもしれない。
⭐︎Sentosa (セントーサ島)
セントーサ島に見えるユニバーサルスタジオ
シンガポールのエンターテイメント島。
かつては島のシンボルとしてマーライオンタワーという巨大マーライオンが建っていたが、老朽化に伴い2019年に撤去されている。
現在セントーサ島で一番人気のアトラクションはユニバーサルスタジオシンガポール。
⭐︎Botanic Gardens (シンガポール植物園)
シンガポールで唯一の世界遺産。ガーデンズバイザベイが万人向けなら、こちらは玄人向けの本格派。初代大統領リークアンユーが埋めた木などもあり植物好きなら楽しめるが、全体的にやや地味。
シンガポール国花の蘭 (バンダミスジョアキム)
初代大統領リークアンユーが植えた木
⭐︎Singapore Flyer
シンガポールの街を一望できるアジア最大の観覧車。
見える景色はSans Sky Parkからの景色に似たところがあるが、この観覧車はマリーナベイサンズを含めた景色を眺めることができるのが強み。(上記の通りSans Sky Parkはマリーナベイサンズの屋上に位置する)
おすすめレストラン
⭐︎Chatterbox (チャターボックス)
高級チキンライス
ヒルトンホテルに店舗を構える最高級チキンライス。
シンガポールのチキンライス四天王の一つで、チキンライスとしては異例の高価格設定から別格の存在とされる。開業から50年以上の歴史を誇る老舗。
⭐︎RED HOUSE Seafood
チリクラブ
シンガポール名物チリクラブが有名なお店。
チリクラブの名店としてはJUMBO Seafoodが第一に挙がることが多いが、個人的にはこちらがイチオシ。
お気に入りホテル
シンガポールのホテルはとにかく高い。
マリーナベイサンズやラッフルズホテルなどの有名ホテルに奮発して宿泊するのも素晴らしい選択肢ではあるが、ホテルにそこまでの金額は出せないという人も多いだろう。
ここでは「贅沢は言わないから、清潔感があって、出来る限り低予算で、アクセスも良いホテルに泊まりたい」という意外とワガママな方々に向けて特別におすすめホテルを紹介する。景色の良いホテルはここには無いので悪しからず。
⭐︎Hotel Boss
昔からコスパ最強ホテルとして有名。
シンガポールの物価上昇に伴い大幅な値上がりをしてしまったが、クオリティは申し分ない。これ以上の金額を出せるという人は、奮発して有名ホテルで贅沢な時を過ごすのもいいかと思う。
⭐︎Hotel Mono
現地点で個人的に一番だと思っているのがこちらのホテル。十分な清潔感と設備に加え、周辺には深夜帯まで営業しているレストランも多く便利。最寄り駅はChinatownなので移動にも困らない。
⭐︎Arton Boutique Hotel
駅から少し歩くところが玉に瑕だが、駅まで十分徒歩圏内であり、タクシー利用等考えるなら素晴らしい選択肢。付近に深夜帯まで営業しているフードコートがあるので、夜ご飯を食べる時間が無かった場合も安心。
⭐︎Rest Bugis Hotel
Bugis(ブギス)駅から徒歩圏内にあるホテル。清潔感があり、この価格帯のホテルとしては広め。
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以上、初心者向けシンガポール最速攻略でした。
まずはここに行ってほしいというスポットをコナン君の力も借りつつ紹介しました。有名スポットではあるけど個人的にイマイチだと感じたり、フォトグラファー好みのディープなスポットは外しました。今回紹介し切れなかったスポットもまだまだ沢山あります。ご自身の興味に合わせて回ることをおすすめします。
インスタではそういったスポットも紹介しておりますので、よければそちらもご覧下さい。
少しでもシンガポール観光の参考になれば幸いです。
是非、シンガポールの魅力を味わって来てください。