マレーシア完全攻略【KL観光実践編】
この記事では、クアラルンプールを観光する際のおすすめ宿泊エリア、移動手段、モデルコースを紹介する。観光の流れをなんとなくイメージするために参考にして頂ければと思う。
ホテルの場所選び
KL Sentral / KLセントラル
万能。クアラルンプールにおける交通のハブ。高級ホテルから比較的安いホテルまで揃っていてアクセスも最高。特に電車移動重視で観光したい人にはこのエリアが断トツでお勧め。
KLCC
ペトロナスツインタワーが目の前に見えるエリア。落ち付いた雰囲気でグレードの高いオシャレな夜を過ごしたい場合にお勧め。ファミリー旅行も安心のエリア。
Bukit Bintang
KLの繁華街。深夜帯でも開いているお店やバーが多いため、お酒を飲んだり夜遅くまで活動したい人にはお勧め。ショッピングとの相性も良い。ただし、場所によっては落ち着きのない雰囲気。
基本的に上記3つのエリアがおすすめだが、条件に合うホテルが見つからないという場合は、最寄り駅がKelanajya線の駅のホテルを選ぶと電車利用もしやすく、治安の面でも安心。
電車について
以下、観光で利用しやすい路線を紹介する。
KLIA Express / KLIA Transit
KLIAクアラルンプール空港とKL Sentral駅を結ぶ専用線。KLIA Expressはノンストップ、KLIA Transitはプトラジャヤを含む途中駅に停車する。
LRT Kelanajaya Line / クラナジャヤ線
KLで一番利用されている路線。電車は基本的にこの線を利用する事になる。
観光客に利用される駅として、中央駅であるKL Sentralのほか、ツインタワーのあるKLCC駅、中華街やセントラルマーケットのあるPasar Seni駅、独立記念広場の最寄り駅Masjid Jamek駅などが挙げられる。
KLモノレール
KL Sentral駅⇄Bukit Bintang駅の移動に利用する。
KTMコミューター
KLSentral駅⇄Batu Caves駅の移動に利用する。本数少なめ、待ち時間長め。遅延しがち。
MRT Kajang Line / カジャン線
観光客が利用する必要性は殆ど無いが、Muzeum Negara(国立博物館)へ行く際には便利。
配車アプリGrabについて
車社会のマレーシアでは、配車アプリGrabを登録しておくと移動が格段に楽になる。
運賃は日本のタクシーに比べ遥かに安いので、時間効率重視であればGrabを使い倒して車移動のみで観光するのも良い。本当に田舎の方に行くと配車できない場合もあるが、基本的にはどこでも利用可能。(Camelion Highlandsは例外)
ホテルの前やお店の前など、とにかく分かりやすい場所を指定して呼ぶのがポイント。また、アプリ内のメッセージ機能で現在地の写真を送る事ができるので、必要に応じて使うのが良い。
バスについて
KL市内でのバスの利用はあまりメリットが無いので特別な理由がなければ使わなくていいだろう。ただし、KLのスポットを回る観光用バスは利用してみても良いかもしれない。
KL Hop on Hop off
Bukit Bintangから出ている観光用二階建てバス。各観光スポット付近のバス停に停車しながらKL市内をぐるっと一周する。バスは9時から18時まで乗り放題で30分に1本のペース。金銭面を考えるなら電車の方がはるかに安く便利で、スピード重視ならばGrabの利便性に到底及ばないという、なかなか微妙な立ち位置。
とりあえずグルっとKLの街並みを見てみたいという場合に使うのはアリ。
夜8時に一本だけ出る”KL City of Lights”は人気があり、事前のチケット購入は必須。
TBS
古都マラッカや食の街イポーなど、KLから少し離れたエリアに行く場合はバスを利用するのが一般的。
TBSはマレーシア最大のバスターミナルで、基本的にここからバスに乗ればまず間違いない。
主な行き先として
・マラッカ
・イポー
・キャメロンハイランド
など。
シンガポール行きのバスもここから出ている。
Genting Express
KL Sentral⇄カジノリゾートGenting Highlandを行き来する際に利用する。バスのチケットは当日買おうとすると売り切れている事もよくあるので注意。
モデルコース
ここからはこれまで複数のゲストを案内してきたルートを参考にしたモデルコースを紹介する。
初日と帰国日のスケジュールがフライト次第となる為、ここでは4泊5日(実質3日間)で回るコースとして提案する。かなり余裕のあるスケジュールになっている為、3泊4日(実質2日間)でもGrabの積極活用や滞在時間の短縮、午前中早めに出発するなどすれば、同様のスケジュールを回り切ることは可能。
宿泊先はKL Sentral周辺のホテルを想定し(KLCC, Bukit Bintangもそんなに離れていないので付近と考えて問題ない)、午前10時までに朝食を済ませた状態からのスタートとする。電車利用できる部分は電車を利用するが、Grabを利用可能という前提で日程を組んでいる。
電車🚆、徒歩🚶♀️は、全て🚘Grabで代用可能。かなりの体力温存+時間短縮になる。
ちなみに個人的な話で言えば、ゲストを案内する際に電車を利用することは殆ど無い。電車(特にクラナジャヤ線)は大変便利ではあるが、現在地から目的地までダイレクトで行けるGrabのアドバンテージはやはり大きい。
モデルコースに記載した滞在時間はあくまでも目安(かなり長め)であり、状況に合わせて調整してもらえればと思う。
★ ゲストを必ず連れて行きたいスポット
︎☆ 状況や要望に合わせてゲストを連れて行くスポット
日程が足りなければ最低限の観光地だけに絞って、一日は古都マラッカに使うのも良いだろう。
Day 1
疲れが溜まった状態での到着になる事が予想される。フルパワーでの稼働は2日目以降に回し、まずはホテル付近のエリアでマレーシアの雰囲気を味わう事に専念してもらいたい。早朝の到着だとしてもホテルのチェックインなどを考えると、KLで動けるのは午後からになる。初日に行動するならPasar Seni周辺またはBukit Bintang周辺がアクセス良好でお勧め。初日の夜にBukit BintangのルーフトップバーVertigoを訪れておくのも良い選択。
空港から市内へは、🚆KL Expressか🚘Grabを利用する。
KL Expressの利用も便利だが、空港からGrab (およそ70リンギッド / 2500円程度 )を利用してホテルまで送ってもらのが一番ラクではある。
Day 2
まずはKLの2大観光スポット「ペトロナスツインタワー」と「プトラモスク(ピンクモスク)」を最優先で訪問しておきたい。
午前中ブルーモスクを訪れ、昼から夕方にかけてプトラモスクのあるプトラジャヤを観光、夜にはツインタワーのあるKLCCに着くように動く。
金曜日はモスクの見学時間が短いので、その場合は別日程と入れ替える。
🍽 朝食
10:00 ホテル or 朝食をとったレストランを出発
🚘Grabで移動
10:40- 12:00 ︎★ブルーモスク
🚘Grabで移動
12:30-13:30 🍽 KL周辺のレストランで昼食
🚘Grabで移動
14:30- 16:30 プトラジャヤ観光
★プトラモスク
︎☆プトラジャヤ湖クルーズ
︎☆アイアンモスク
🚘Grabで移動
17:30 KLCC周辺を観光
🍽 KLCC周辺のレストランで夕食
︎☆Petronas Twin Towersに上る(事前のチケット購入はほぼ必須)
★KLCC Parkで噴水ショー
★Traders Hotel Skybar
︎☆W Hotel Wet Deck
★Saloma Bridge
︎☆Kampung Baru
🍽 昼食はナシレマの名店Village Park Restaurantを提案。夜にもKLCCのORIENTAL KOPIやKampung BaruエリアにあるWanjoなどで美味しいナシレマを食べるチャンスはあるので調整は可能。
Day 3
この日は、マレーシア誕生の地でもある独立記念広場及び中華街周辺を観光する。午前中に中華街を散策し、昼食後に独立記念広場へ移動。I LOVE KLモニュメントの前で写真を撮るのも定番。KLの由来ともなった泥川の合流地点も独立記念広場のすぐ近く。その後、国立モスク、イスラム美術館、旧クアラルンプール駅を見たら、最後はセントラルマーケットでお土産を買い、その後夕食へ。
Day2で既に2つのモスクを観光している為、☆には寄らずDay4の日程を前倒ししたり、別のスポットを訪れるのも良いだろう。
10:00 ホテルor朝食をとったレストランを出発
🚉 KL Sentral駅 / KLCC駅 / Bukit Bintang
LRT🚆Kelanajaya線で移動 (Bukit Bintang滞在の場合は、MRT🚆Kajang線)
🚉 Pasar Seni駅
10:30 ★Petaling Street周辺を散策
★REXKL
︎☆スリ・マハマリアマン寺院
12:00 - 13:00 🍽中華街周辺で昼食
🚉 Pasar Seni駅
LRT🚆Kelanajaya線で移動
🚉 Masjid Jamek駅
13:40 - 14:40 独立記念広場周辺を観光
★River of Life(泥川の合流地)
★独立記念広場
🚶♀️徒歩15分程度
15:00–16:00 ︎☆国立モスク
16:00–17:00 ︎☆イスラム美術館
17:00-17:15 ︎☆旧クアラルンプール駅(外観)
🚶♀️徒歩15分程度
17:30–19:00 ★セントラルマーケット
🚘Grabで移動
19:00以降 🍽 KL周辺のレストランで夕食
🍽昼食はHo Kow Hainam Kopitiamを提案。行列のできるお店だが、番号札を貰えるので、先に番号札だけ貰って周辺を散策するのがお勧め。代案として、チキンライスの名店Nam Heong、Madras Laneのラクサなど。
🍽夕食は伝統的なマレー料理が味わえるRebungを提案。
Day 4
この日のはヒンドゥー教の聖地Batu Cavesを訪れる。サッと見て戻って来れる天后宮を午前中に訪れ、夜は繁華街ブキビンタンでマッサージやショッピング、ルーフトップバーの絶景を楽しむ。
※記載した電車KTM KOMUTERの発車時刻は変動するため、時刻表は各自確認して下さい。大体1時間に1本。基本的に遅れる。
10:00 ホテル出発
🚘Grabで移動
10:20〜11:20 ☆ 天后宮(Thean Hou Temple)観光
🚘Grabで移動
11:45〜12:45 🍽 KL Sentral駅周辺でランチ
12:55 🚉 KL Sentral駅
🚆 KTM KOMUTERで移動
13:35 🚉 Batu Caves駅
13:30〜16:00 ★ Batu Caves 観光
16:00 🚉 Batu Caves駅
🚆 KTMコミューターで移動
16:30 🚉 KL Sentral駅
🚆 KLモノレールで移動
🚉Bukit Bintang
17:00〜20:00 Bukit Bintang散策・カフェ・ショッピング・マッサージなど
🍽 Bukit Bintangで夕食
21:30 ★Vertigo(Banyan Treeホテルのルーフトップバー)
🍽 昼食は、中華系の安うまエコノミーライスPu Xian Wei、もしくはインド料理屋GEM Restaurantを提案。Batu CavesまでGrabで行く場合は、選択肢の幅は広がる。
🍽 夕食はBukit Bintangで。スチームボートの鳳凰府、もしくはバクテーの名店Sun Fong Bak Kut Teh(Imbi駅付近)を提案。
Day 5
帰国
フライトの時間に合わせて、🚆KL Expressか🚘Grabで空港へ。